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2013年6月12日水曜日

「これからの農業について考える」学びの場

自分は都賀・長藤の地域おこし協力隊員なのですが、同じ美郷町内の地域おこし協力隊員の中でも、農業に対する考え方や志が近い方がおられるのは自分にとっても非常に励みになるし、勉強になることも多々あり参考になります。
遠い町に研修に行くことももちろん時には必要ですが、自分にとってはなるべくすぐ近くで「学べる場」というものを見つけることが、まず第一に大事かと考えています。
そういう思いの中から、同じような志を持つ地域おこし協力隊員同士が集まって情報を共有し合い農業について学べる場があれば良いと考え、今日は同じ協力隊員同士で別府地域にて「これからの農業について考える」という研修会を行いました。

とても天気の良い夏を感じさせる一日でした。




米の苗といえば、まずは苗箱にもみ種を蒔いて作るという方法が主流ですが、今日別府で見させていただいた苗は、畑のような場所にもみ種を蒔いて苗を育てていました。この方法での苗作りの長所は、苗が丈夫に育ち活着が良いという点です。欠点は「手間」に関することです。苗をまず上手に根っこごと引き抜いていき、その苗が一定量の束になるとワラ(ヒモ)で縛ります。

 
 
そしてこの方法で作られた苗だと田植え機を用いることが出来ないため、手植え作業となります。
 


 
 
 
カエルの卵がありました。

 
 
 
 
ちなみに手植えの場合、こういう道具を使って田んぼに苗を植える場所が分かるように線を引きます。六角(ろっかく)といいます。
 
 
 
今の時代はスーパーなどに行くとさまざまな国や地域からの作物が混在していて、どこでどういう風に作られたのかという情報をきちんと知ることはかなり難しいのが現状です。
そんな現代の食糧事情の中、特に求められているのは食の安心・安全さだと言えます。
 
 
 
 
これらの田で、完全無農薬での米を作っていきます。
 

 
米作りというのはとても重要な技術だと考えています。
これから農業を行っていく際、こういった手作りでの農法を全てに用いるのかどうかという点はまだ分かりませんが、原点となる農法を(農業の古典を)実践を通して理解しておくというのは、ある日のおもいがけないひらめきのヒントになることと思いますので、古くから伝わる農法なども学びながらこれからの農業について考えていけたらと思います。
 
ちなみに下の写真は田車(たぐるま)といって、田の除草をするときに使います。
この田車を使いたい場合には田植えの際、この田車が入るスペースを計算して苗を植える必要があります。
 
 
 
 
次の写真はハシゴです。これは代かきが終わったあとの田んぼの土を平らにならすために使います。
 
 
 
今日は実践を通していろいろと学ぶことが出来る貴重な学びの場となりました。

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