今日は日本エコヴィレッジ主催の西村和雄先生による有機農業の勉強会に参加しました。
田んぼを見てのレクチャー開始です。
完全無農薬での米づくりをしている自分にとって除草作業は特にこまめに必要ですが、でも7月も半ばを過ぎたらもう田には入るのはやめた方が良いというお話をお聞きしました。理由は、田の稲がその時期くらいから地中にグーンと横に根を張り始めるので、そのときに田に入ると根を踏んでしまい、稲の成長に影響が出るからとのことでした。
ちなみに苗の大敵のひとつにヒエがいますが、ヒエは深水にして完全に水の中に沈めてしまえば息絶えてしまうので、実はそれほど厄介ではないそうです。
もっと厄介なのはコナギで、コナギは水の中に完全に沈めても死なない上に、花を咲かせればおよそ2万粒の種が出来るそうです。その種が田にバラ蒔かれれば、翌年以降も影響は出るとのこ
とです。コナギの量は一割以下がベストなようです。
稲とヒエの見分け方は、葉耳(ようじ)という部分に毛が生えているのが稲で、ツルツルなのがヒエ。そして葉っぱの裏側に真っ白いスジが出来るのがヒエで、ないのが稲です。
他にも興味深い話がありました。
米は収量と味が反比例するそうです。つまり、田植えの段階でたくさんの苗を植えたり、肥料をどんどん与えると、米の収量は増えるが味は落ちていくそうです。
今年の6月に田植えの手伝いに行ったイセヒカリを一本植えで植えていた出雲の農家さんは、苗の一本植えで一反あたり300キロの収量だと言って一貫して一本植えでの田植えを行っていたが、あそこまで一本植えにこだわる姿勢の理由が今日の話を聞いて腑に落ちました。
米は千年同じところで作っても連作障害を起こさないという特筆に値する作物です。
そして米は食べるときに他のおかずの味を引き立たせるという不思議な力を持っています。
自分は、そんな米が大好きです。
0 件のコメント:
コメントを投稿