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2013年9月2日月曜日

セルフビルド塾の可能性

こんにちは!比之宮の小川です。

みなさんは、「セルフビルド」をご存知でしょうか?
セルフ=自分、ビルド=建てる

自分で家づくりをしてみよう!というここ数十年のちょっとしたブームです。
それも、家をまるまる一軒たてよう、ということではなくて、
ライフスタイル、家族構成の変化に合わせて家をいじる、
というちょっとしたレジャーです。

美郷町に越して来てから、びっくり。
セルフビルドは「大八」という名で当たり前に行われてました!
「大工(九)」ならぬ「大八」!笑

都会では、お家様は自分でいじくるものではなく、お金を払ってプロに頼まなければ手をつけられないモノ、というイメージがありますが、
田舎のおじさんたちは暇さえあればトンテンカンテン。
とにかくみなさん、建物を建てるのがお好き!笑

都会ではレジャー、田舎では当たり前。ピーーン!
ってことで勉強のために先日、セルフビルド塾に参加してきました。

☆講座概要☆
いろいろなセルフビルドのスタイルとコンセプトがありますが、今回の塾は
 どっぽ村(http://doppo.jpn.org/)の棟梁とそのお弟子さん2人が先生となって、
素人6人に家作りを教える、1泊2日×2回の講座。
セルフビルドに必要な技能を 本当に身につけてもらいたいという思いから、少人数制。割と高額な講座ですが、日本全国から参加者がいるようです。

☆棟梁の清水さんの紹介☆
棟梁は若い頃から放浪癖があり(笑)、アフリカを自転車で放浪した後、地元に帰って10年大工の修行。その後、太陽、風、水、重力のエネルギーをなるべく浪費しない家作り、壊れても土にかえる家作りを目指し、今に至ります。彼のコンセプトに賛同するお客さんが自然とつくので、全然営業しないのに、どんどん仕事が入ってきます。そんな棟梁は、プレカットではなく、あくまで大工の技と、建設コストにこだわります。

☆講座内容☆
自己紹介から始まって、座学。
家を建てる工程、それぞれの工程にかかる時間と費用について。
面白かったこと:
  • 家づくりにかかる材料費は全体のコストのたったの一割
  • プレカットとブラックボックスの存在
  • プレカットの効率と安さと引き換えに失う人の技
  • アルミサッシと木製サッシの短所と長所
  • 人は手板と軒竿だけで家を建てていたという事実 !!!昔の人は頭良すぎです。
続いて道具の使い方実習。下の写真は、私がはじめてノミとのこぎりでつくったへこみ。
そして、床張り。材をきって、張って、ビスで留めて。床がきっちりハマるように、
こんな原始的なてこの原理を使います(下の写真)ちょっと感動!
大工さんの道具は 面白いですね。
のこぎりの使い方も分からなかったこの女性も、床張り戦力になりそうです。

☆収穫☆
  • セルフビルド仲間ができた
  • 家づくりの全体像、コスト、素人がいじれる度合いと部分が分かった
  • 床張りはできそう!
  • 丸鋸、のこぎり、ビス、ノミ、墨付け、差し金、等道具が使えるようになった
集落に帰って住民の方に報告すると、予想はしていましたが、全て知っておられました。みなさんの「当たり前」を、都会の人にうまく翻訳するのに少し技術がいりますので、今回の塾では技術習得はもちろん、どう都会の人にセルフビルド(=田舎の文化)を伝えるか考える切り口を得ることができました。

☆美郷での応用☆
大工さんや左官さんが多いわが集楽。むふふ。

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