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2013年12月30日月曜日

退職のご挨拶

皆様、こんにちは!比之宮の小川です。
この度地域おこし協力隊を退職します。
私事で恐縮ですが、  この場を借りて私をここまで育ててくださった地域の皆様、行政の方々、そして地域で奮闘する仲間たちにお礼を申し上げます。
彼氏ができないので実家に帰ります!笑というのは冗談としても、石油由来の社会のオルタナティブな社会のあり方に大学時代から興味があり、チャンスを頂いたからです。
もともと、「エネルギー自治」 にとても関心があったのですが、30年、40年後の村のことを考える事業というのは、地域では優先順位が低く、取り組める状況ではないと感じました。一方で地域のみなさんが、地域に人が移住してほしい、という思いをもっているということがわかったので、その思いを核に事業を組み立ててきました。

  (住みはじめてすぐ渡された、このおもちゃのような南京錠を
「家の鍵」として渡された時は、さすがに目が点になった。。笑)
比之宮、美郷町で得たもの、、、たっくさんありすぎるのですが、その多くは2年間書いて来たブログになんとか記録して書きました。
一年目→http://ameblo.jp/misatonohitobito/ (集落関係者の方へ向けたブログ)
二年目→http://tamanaogawa.wordpress.com/(集落関係者の方へ向けた書いたブログ。こちら誤字脱字を直し中です)
三年目がこの「田舎ばいぶ」(集落関係者さんはもちろんですが、移住を考えている外部の方を意識したブログ)

 (私は住んでいた築100年以上にもなる我が家が大好きでした。手作業の跡がある梁、宮大工の技、縁側、畑、湧き水、柿梅栗、ミョウガ、ひんやり涼しい風の通り道になっている居間…)


唯一ブログに書いていない比之宮での学びは、「正座をして手をついてお辞儀をする習慣」です。

まず比之宮の家を訪ねると、家の人がでてきて、正座をして手をついてお辞儀をするんです。
たまげました(・∀・;)むっちゃ優雅!!

家の作りと、住む人の所作はすごく関係しているんですね。たぶん。
田舎の昔ながらの家屋は、土間から玄関の床が高いところにあって、正座をすると丁度立っているお客さんの顔よりちょっと下に自分の顔がくるんです。

最近の家は、玄関の床は低いですよね。私の実家は和室のない家で、正座なんて習慣は皆無、ましてや手をついてお辞儀をするなんてやったことがありませんでしたが、見よう見まねでぎこちないながらもできるようになりました。昔ながらの家屋が無くなる中でこのような所作も無くなっていくのかもしれないと思っています。

そんな時代の流れの中で、こうしたお辞儀や気遣いをはじめとした、里山の、共同体としてのコミュニティの営みを、少しでも肌で学べたことは一生の宝になると思っています。

里山での学びを土に、皆さんとの出会いを栄養に、天から授かった種を発芽させることができるよう、次のステージで一生懸命頑張りたいと思います。
みなさん、本当にお世話になりました。

良い年の瀬を!

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