地域の瓦版に載せた内容です。
「自給自足」という言葉に憧れた時期がありました。「自給自足」とは、生活に必要なものを全て自分で手に入れる、ということです。しかし次第に、一人で頑張る「自給自足」ではなく、地域で「自給自足」ができれば良いなぁ、と思うようになりました。無理に言葉を作ると、“地給地足”といったところでしょうか。インターネットで調べてみると、すでにそのような言葉を使っている人がいました。「地給地足=地産地消の精神を生活のあらゆる場面で推し進める考え方」「地給知足=地球から給わり、地域で分かちあう、足るを知る暮らし」
比之宮に来て気づいたのは、地域で「自給自足」、そんなこと比之宮ではあたりまえ、ということでした。自分の田畑で野菜や米を作り。猪を獲って食べる。お互いにないものは分け合う。山水を利用したり、薪でお風呂を沸かしたり、サブの部分で地域のエネルギー自給は生きています。昔はもっとエネルギー自給率は高かったのでしょう。ゆるい形で「自給自足」が自然と行われている、そんな姿がとても魅力的です。
家の裏には竹藪があります。自分はその竹を頻繁に使わせてもらっています。畑の支柱はもちろんのこと、昨年の冬には、竹の物置を作りました。骨組みは竹で、壁はいらなくなった納屋の扉を頂いて来て使いました。苦労したのが、竹葺きの屋根。曲がっていたり、サイズも違う竹を交互に組み合わせていくのが大変でした。素人作なので不格好ですが、現在一応物置として使っています。
片意地はらずに、少しずつ自分の身の回りの“地給率”を高めていけたらと思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿